JFL(日本フットボールリーグ)・アトレチコ鈴鹿に所属する元日本代表FW三浦知良選手(57)が21日、三重県鈴鹿市立明生小学校(同市大池2)で6年生の児童42人に特別授業を行い、「夢を持つ大切さ」について語った。児童らは本物の「カズ」の登場に目を輝かせていた。
既に来季も鈴鹿でプレーする意向を示している三浦選手は2003年2月から所属チームの地元の小学校で特別授業を開いており、県内では約2年ぶりの開催となった。
授業では三浦選手が夢を諦めない大切さを感じたきっかけに言及。高校を中退してブラジルでプロになると宣言した際、サッカー部の監督から「お前みたいな選手は絶対にプロになれない。99%、成功しない」と言われたことを明かした。
三浦選手はその時「1%はあるんですね。僕はその1%を信じます」と答え、海外に渡航。その判断が今の人生につながっているとして「人生はうまくいかないことの方が多い。それでも皆さんも夢に向かって頑張ってほしい」と訴えた。
授業を聞いた隈元崚次郎(りょうじろう)さん(11)はプロテニス選手を目指しているといい「僕も頑張ろうって元気をもらった」と話した。
来年2月に58歳となる三浦選手は終了後、報道陣に「夢とエネルギーさえ持てば挑戦していけることが子どもたちに伝われば。僕自身も次の目標に向かってやっていきたい」と気を引き締めていた。【原諒馬】
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