いよいよ始まったゴールデンウィーク。歴史的な円安はさらに加速し、インバウンド需要も高まる中、高騰するホテルなどの現場を取材しました。(4月27日OA「サタデーステーション」)
■国内外へ旅行者数2300万人超
都庁周辺に大勢の観光客。27日夜から始まった巨大ゴジラのプロジェクションマッピングです。映像は都庁を破壊したゴジラがテーマ。建造物に常設するプロジェクションマッピングとしては世界最大でおよそ1万4000平方メートルの大きさとなっています。
見物客
「最高ですね。都庁のサイズに合わせて実寸大に近いゴジラが観られて感無量です」
そんな中、サタデーステーションが向かったのは…
報告・仁科健吾アナウンサー(ヘリコプターから)
「幕張メッセ上空です。会場に添うように大行列ができています。最後尾が確認できません。まだまだ続きます」
「午前10時前の船橋です。大勢の人で潮干狩りはにぎわっています。大量のテントが立てられています。そこから海にでて、潮干狩りを楽しんでいます」
東京駅も朝から大混雑。今年初めて「のぞみ」が全席指定となりました。
大阪に行く家族
「新大阪に行ってユニバに行きます!」
新宿にある高速バス乗り場に行ってみると…
報告・田中昌貴ディレクター
「新宿のバスターミナルの屋内では行列ができています」
静岡からの観光客
「交通費浮かせた分をイベントで使おうと思います」
兵庫からの観光客
「直前にとったので飛行機は(席が)空いていなかったです」
GW期間中に旅行に行く人はなんと2300万人以上にのぼります。(JTB総研調べ)
人口およそ2万人の栃木県益子町では、GW期間中、40万人もの人出が見込まれる日本有数の工芸品・益子焼の陶器市がおこなわれていました。
来場者
「土産にすごくいいものが見つかりました。いろいろな店があって楽しいです」
「盛大な感じで面白いです」
駆け付けた人たちは、ブースに並べられた陶器を食い入るように見つめていました。
■歴史的円安が直撃
報告・小山颯ディレクター
「すごい人です。気をつけて歩かないとぶつかりそうなほど、人が集まっています。雷門の前には外国人など人込みができています」
浅草寺には奥までびっしり観光客が。こうした混雑にも影響しているのが“歴史的な円安”です。向かったのは、今年2月、東京・豊洲にオープンした新名所「豊洲千客万来」。
報告・仁科健吾アナウンサー
「すごい混雑です。いたるところに列ができて、こちらの列が一番長いのではないでしょうか」
「豊洲千客万来」は豊洲市場と連携し、江戸前の食が楽しめるエリアなどが立ち並びます。
7500円の海鮮定食を食べるアメリカ人観光客
「これをアメリカで注文したら200ドル(3万円以上)します。寿司や日本食が大好きなので円安はうれしい限りです」
27日、円相場が158円台まで急落。およそ34年ぶり円安水準です。26日、日本銀行が利上げを見送ったことや、アメリカで発表された経済統計が堅調な結果だったことなどもあり、円安が加速したとみられます。
出国と国内線の下りがピークを迎えた羽田空港に行ってみると、ロビーは大きな荷物もった人たちで溢れかえっていました。
アメリカに向かう人
「大谷翔平選手を見に行きます」
しかし、両替所に向かうと…
アメリカに向かう人
「20万円が1262ドルです。覚悟の上で旅行にいくので、家族のために」
悲しい声を横目に訪日観光客は…
アメリカからの観光客
「円安で旅行しやすいです。(欧米とくらべて)宿泊費は2倍くらい違います。
イギリスからの観光客
「リッチな気分です。高級プラモデルを買う予定です」
円安の影響から目立っていたのが、海外旅行から国内旅行に変えた人です。
和歌山からの観光
「海外と比べて円は安いから、まだ旅行しやすい」
都内在住
「はじめは海外やハワイいいなと思ったけれども、前に行った時より高いとキツいかなと思い、やめました」
GWの旅行先のアンケートでも去年と比べて国内旅行をする人が増加。今年は9割を超えました。一方で、訪日観光客は円安の波に乗り、3月に過去最多の300万人を突破。日本国内の観光客自体が増えているのです。
■観光客増加への対策も
観光客の増加に対して対策が進む地域もあります。
報告・染田屋竜太ディレクター
「鎌倉駅近くの商店街は外国人観光客や家族連れなど、さまざまな人で賑わっています」
鎌倉市では、5月3日から”徒歩移動”を促す実証実験をおこないます。
報告・染田屋ディレクター
「連休中のピーク時にはJR鎌倉駅から江の島電鉄鎌倉駅まで乗り換えに1時間かかることもあるそうです」
鎌倉周辺では、GW期間中、江ノ島電鉄鎌倉駅には大行列、そして道は大渋滞となります。こういった混雑を分散させるため、鎌倉駅から長谷駅まで誘導員を配置し、徒歩移動を促します。
観光客
「街並みがステキなので歩くのも悪くないかなと」
鎌倉の住民
「鎌倉は歩いて見て回ってもとても楽しい所なので、ぜひ細かい所までみるためにも歩いていただければと思います」
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