温州(うんしゅう)ミカンの一種で露地栽培の「小原紅早生(おばらべにわせ)みかん」の出荷が22日、高松市の市中央卸売市場で始まった。
小原紅早生みかんは1973年に香川県坂出市の農園で発見された突然変異で、県内だけで作られているオリジナル品種。薄い果皮は鮮やかな濃紅色で、強い甘みとソフトな酸味が特徴だ。国内で栽培されている約100品種の温州ミカンの中で最も色が赤いと言われている。2017年には、農林水産省が地域の農林水産物や食品をブランドとして保護する「地理的表示保護制度(GI)」の登録対象に、香川県産品として初めて選ばれた。
JA香川県によると、今年は夏季の高温乾燥が長く続いたが、秋季には比較的雨も多かったため、糖度が高く風味のバランスがとれた良好な仕上がりになっているという。
坂出市の生産者で「坂出みかん共撰場」の森田正俊運営委員長(74)は「夏の猛暑の影響を心配したが、今年もおいしく育った。みなさんにたくさん食べてほしい」と話した。【川原聖史】
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