今年1月、浦添市宮城の国道58号で仮設歩道を歩いていたネパール人夫妻をはねて死亡させたとして、自動車運転処罰法違反(過失運転致死)罪に問われた浦添市の無職、女性の被告(82)に対し那覇地裁(加藤貴裁判官)は21日、禁錮3年、執行猶予5年(求刑禁錮4年)の判決を言い渡した。

 判決などによると、女性の被告はアクセルとブレーキを踏み間違えて急加速、慌てて左にハンドルを切って歩道に進入し、夫妻をはねた。夫妻は沖縄で働く息子と、生まれたばかりの孫に会うためネパールから来沖し、事故当時は散歩中だった。

 加藤裁判官は「家族の悲しみは計り知れない」としながら、被告の運転歴や事故直前の運転状況を踏まえ「交通安全軽視の態度は見いだせない」と執行猶予付きが妥当と判示した。

 女性の被告はこれまでの公判で「事故を起こすと思っていなかった。返して(免許返納して)おけば良かった」などと反省を述べていた。

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