千葉県の熊谷俊人知事は21日、県営水道の料金を約20%値上げする方針を明らかにした。県営水道事業中期経営計画(2026~30年度)期間中に赤字が見込まれるため。値上げは26年度を想定している。県議会代表質問で答えた。
熊谷氏は値上げについて「将来的な水の需要量や施設の更新・耐震化にかかる事業量を精査するなどし、値上げ幅について検討を進めてきた。(その結果、)約23%増の改定が必要になる」と述べた。負担軽減策として一般会計から繰り入れることで値上げを20%程度に抑えるとしている。新たな料金体系は、審議会や議会を経て決定する。
県営水道は、市川、鎌ケ谷、浦安市の全域と、千葉、船橋、松戸市など8市の一部に給水している。
一方、ホテルや旅館の宿泊者に課す宿泊税について、熊谷氏は「宿泊税を導入する」と明言した。県は10月中旬以降、市町村や宿泊事業者を対象に説明会を開催しており、熊谷氏は「おおむね、ご理解をいただいた」としている。
県観光政策課によると、1人1泊150円を検討。今後は導入時期や独自の宿泊税導入を検討している市町村との調整などをしていくという。【近森歌音】
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