細島港に停泊する練習帆船「日本丸」前で記念写真を撮る児童ら=宮崎県日向市で2024年11月20日午前11時11分、重春次男撮影

 「太平洋の白鳥」と称される国内最大の高速帆船「日本丸」(全長110メートル、2570トン)が、宮崎県日向市の細島港に寄港している。20日は地元児童らが同港を訪れ、停泊する白く優美な帆船に歓声を上げ、船内見学をしたり、甲板磨きを体験したりした。

 日本丸は航海士や機関士を目指す学生らが実習する練習船で、18日に細島港に入港。見学・体験は、同船の所属する独立行政法人・海技教育機構(横浜市)が、海の仕事に興味を持ってもらおうと開催した。

 市立細島、日知屋、塩見の3小6年生計約50人が乗船。小屋野晶船長(50)らが出迎え、児童らは船橋や機関室を見学した。また、帆を張るヤードと呼ばれる帆桁(ほげた)の端に付いた綱を力を合わせて引いたり、ヤシの実を半分に割った特製たわしを両手につかみ甲板磨きに挑戦したりした。

 塩見小の村田望乃果(ののか)さん(11)は「みんなと協力して綱を引くのが楽しかった」と笑顔だった。

 日本丸の宮崎県寄港は約6年ぶり。22日午前10時に細島港を出港予定で船内公開はないが、外観は自由に見られる。【重春次男】

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