歳末に向け、相次ぐ特殊詐欺による被害を未然に防ごうと、演歌歌手の伍代夏子さんが19日、和歌山市であった金融機関や県警による防犯対策会合に参加し、「窓口は最後のとりで。小さな違和感でも勇気を出して声を掛けて」と訴えた。
著名人で構成する警察庁の特殊詐欺被害対策プロジェクトチーム「SOS47」による活動の一環で、伍代さんは「特別防犯支援官」を務めている。
警察官の制服を着用して会合に登場した伍代さんは、金融機関の幹部ら約40人に詐欺被害の水際阻止への協力を求めた。みずほ銀行和歌山支店の松栄孝直副支店長は「年末に向けてお客様も増える。より一層、声掛けを増やすよう指導していく」と気を引き締めた。
県警生活安全企画課によると、10月末までに詐欺被害の水際阻止事案が98件あり、うち48件計約7600万円が金融機関によるものという。【藤木俊治】
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