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思いもよらぬ犯行の瞬間を防犯カメラが捉えていました。

東京・銀座のブランド品買取店で、壁を破って伸びてきたのは何者かの腕。犯人はショーケースの高級腕時計を奪って逃走しました。大胆かつ計算づくの犯行だったようです。

午前3時ごろ、営業時間外の店内。時計が並べられた棚が突如崩れ落ちます。さらに壁に穴があき、そこから人の腕が現れ、何かを掴んでいきます。

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「ビルの壁がぶち破られている」

被害に遭ったのは銀座のブランド品買い取り店で、高級腕時計が10点以上盗まれました。被害総額は100万円以上に上っています。

被害に遭った店舗の社長
「まさかこんなふうに自分の店舗がやられるとは思ってもなかった」

犯人が目を付けたのは、ビルとビルの間にある狭い路地。ここは店のショーケースの裏側にあたり、壁にあけた穴から時計を盗むという大胆な犯行です。

防犯カメラには、別の穴をあける様子も捉えられていました。まず壁に小さな穴が開き、ノコギリのような刃物が上から下に動いているのが分かります。その後、バールのような棒状のものが差し込まれ、壁が大きく破壊されます。手首が出せるほどの穴が開けられるまで、40秒ほどしかかかっていません。

被害に遭った店舗の社長
「ピンポイントで下見していると思った」

壁を壊して盗むという手口は以前にもありました。2009年、銀座の宝飾店で5000万円相当の貴金属が盗まれた事件。今回同様、店の横の狭い路地から壁に穴があけられていました。この事件では、同じような手口で犯行を繰り返していた中国系の犯罪グループ『爆窃団(ばくせつだん)』が関与した疑いが持たれています。

今回の事件に関わった人数などは分かっていませんが、警視庁は、犯行の手口から爆窃団との関連も視野に捜査を進めています。

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