三笠宮邸に弔問に訪れ、赤坂御用地を出られる天皇、皇后両陛下=東京都港区で2024年11月15日午後0時26分、手塚耕一郎撮影

 三笠宮妃百合子さまが15日午前6時32分に亡くなられたのを受け、天皇、皇后両陛下は正午過ぎに赤坂御用地(東京都港区)に入り、三笠宮邸を弔問された。長女愛子さまや上皇ご夫妻、秋篠宮ご一家のほか、寛仁親王妃信子さまも続いた。

 百合子さまが約8カ月間入院していた聖路加国際病院(東京都中央区)では午前9時半ごろ、ご遺体を乗せた車が病院を出た。孫の彬子さまが乗る車が付き添い、午前9時45分ごろ宮邸に戻った。彬子さまは百合子さまの容体悪化を受け、訪問していた英国での予定を切り上げて9日に帰国。連日、病院を訪ねて見舞っていた。

三笠宮邸への弔問のため、赤坂御用地に入られる天皇、皇后両陛下の長女愛子さま=東京都港区で2024年11月15日午後1時38分、手塚耕一郎撮影

 宮内庁は、三笠宮家と高円宮家が15日から30日間の喪に服すと発表。両陛下らの服喪は5日間で、天皇陛下は皇居・御所で予定されていた離任する外国大使との面会を取りやめた。

 午前11時から記者会見した永井良三皇室医務主管は百合子さまの晩年を「とてもしっかりしていらっしゃいました。新聞をお読みになって、いろんなことに関心をもっていらっしゃった」と説明。宮内庁の西村泰彦長官は「ご薨去(こうきょ)の報に接し、悲しみを禁じえません。謹んで哀悼の意を表しますとともにこれまでのご功績に衷心から感謝申し上げます」との談話を発表した。【木原真希、島袋太輔】

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