山口県上関町の中国電力所有地で始まったボーリング調査=代表撮影

 中国電力などが山口県上関町で計画する、原発の使用済み核燃料を一時保管する中間貯蔵施設の建設を巡り、中国電は15日、予定地で建設が可能かを調べるボーリング調査の掘進作業を14日に終えたと発表した。建設適地か否かの分析には、さらに半年ほどかかるとしている。

 中国電によると、ボーリング調査は4月下旬に始まり、同町長島の中国電が所有する敷地(160ヘクタール)内の11カ所で実施。深い所で300メートルほど掘り下げ、地下の土や岩盤のサンプルを採取し地質を調べている。過去の実績を踏まえると、ボーリング調査の分析結果が出るまでに半年近くかかるとみている。

中間貯蔵施設の調査地

 建設予定地が過去に巨大地震や津波に襲われたことがないかなどを調べる文献調査も継続し、地質調査の結果と併せて分析したうえで、施設の建設が可能かを判断する。【脇山隆俊、福原英信】

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