福島第一原発事故を巡って強制起訴され、先月に亡くなった東京電力の勝俣恒久元会長について、最高裁は裁判を打ち切る公訴棄却の決定をしました。

 東京電力ホールディングスによりますと、勝俣恒久元会長は先月21日に84歳で亡くなりました。

 勝俣元会長を巡っては、福島第一原発の事故で入院患者など44人を避難を余儀なくさせ死なせるなどした業務上過失致死傷の罪で旧経営陣2人とともに強制起訴されましたが、1審、2審で無罪判決が言い渡されていました。

 検察官役の指定弁護士が上告していましたが、最高裁は今月13日付で勝俣元会長が亡くなったことを受けて裁判を打ち切る決定をしました。

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