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 PayPayを利用した特殊詐欺も数多く報告されている。一体どんな手口なのか、被害者に話を聞いた。

【映像】PayPay支払い詐欺にあった実際の送金履歴

 詐欺被害者の女性は「ネットショッピングをして返金を装って、PayPayで逆に送金させられる詐欺」と説明する。

 女性は関西地方に住み、夫と子ども3人の5人家族で「こんなに節約生活しているのに、一瞬のうちに知らない人に40万送るなよと(思ってしまう)。しばらく(夫)と口きかない」と心境を吐露した。

 きっかけはネットでの買い物からで、女性は「子どもの運動会を撮影するのに望遠レンズが欲しいなというので、いろいろネットで探していて。夫に依頼してしまったのも、いま思ったら間違いの始まり」と振り返る。

 夫はほかのサイトより安いサイトを探して1万3千円のレンズを購入。支払いの指定は銀行振り込みだったが実はこれが罠で、しばらくして「欠品しているため、返金か代わりの商品を送ります」という連絡がかかってきたという。

 同じレンズが送られてくるか不安に思ったという被害者の夫は返金を選択。返金手続きはLINEでのやり取りのみと通達され、夫は友だち申請を行った。すると今度は「税関の問題で返金にはPayPayのみ対応している」というメッセージとともに「PayPayのIDを送って」と指示されたという。

 このIDを使えば相手が入力した金額が送られてくるはずだったが、相手からは「うまく返金手続きできませんでした」という連絡とともに、QRコードが送られてきた。さらに「このQRコードを読み込んで、いまから言う数字を打ち込んでください」と「199980」という6ケタの数字を入力。

 それでも返金手続きがうまくなかったとして、相手はさらに「196200」という数字を入力することを指示し、夫はそれに従ったという。

 この段階で「おかしいのではないか」と思った夫は自身の履歴を確認したところ、入力した6ケタの数字が実は「金額」で、相手に計39万6180円を送金してしまったことに気づいたそう。

 指示された数字はロック解除のパスワードなどだと思っていたら、実は金額。PayPayのお金を送る機能が悪用され、返金してもらうはずが大金をだまし取られてしまう結果となってしまった。

 被害女性によれば詐欺被害にあったのは「26日」で、給与の支払い翌日に狙われるケースが多いとみられる。

 直接PayPay詐欺被害にあった夫のその後について、女性は「夜な夜な、急に子どもたちの服に自分からアイロンをかけて、反省の気持ちを見せているのかな」と明かした。

(『ABEMA的ニュースショー』より)

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