パトカーに自身の車を衝突させて逃亡した男、実はその直前にも…。

■ポルシェ“迷惑運転”8時間通行止め

 前を走る黒いスポーツカー。ポルシェです。突然、信号もないのに急ブレーキを掛けます。

 その後も、必要なさそうなハザードやウィンカーを出しゆっくりと走行、急ブレーキを踏み停止するなどの運転を繰り返します。

交通事故鑑定人 熊谷宗徳さん
「特に危険なのは急ブレーキの違反。急ブレーキを掛けられるとあっという間に車間距離が迫る。危険防止で急ブレーキを掛けること以外は禁じられている。非常に危険で迷惑な行為」

 この映像が撮影された、およそ2時間後、この車はある事件を起こしました。

 容疑者は七飯町内の交差点で信号無視をして、この先の函館新道で警察官に停車を求められました。

 この車で信号無視をした男は職務質問しようとした警察官のパトカーに車を衝突させ、逃走したのです。さらに…。

 容疑者はここでも警察官の呼び掛けに応答せず、バックのまま逆走したり前進後進を繰り返したりしていたということです。

 その後も逃走しながら危険な運転を繰り返したスポーツカー。警察は周囲の自動車専用道路などおよそ8時間にわたって通行止めにし、運転していた男を「公務執行妨害の疑い」で逮捕しました。

 警察の調べに対し「パトカーにぶつけたことは間違いない」と容疑を認めているということです。

 警察は、この前後にも男が迷惑運転を繰り返していたとみて、道路交通法違反や妨害運転の疑いも視野に捜査しています。

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