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 「紀州のドン・ファン」と呼ばれた資産家が殺害された事件の裁判で、被告の元妻が「金を目当てに結婚した」と証言しました。

■検察指摘に「隠していない」

弁護側 この記事の写真 弁護側
「遺産目当てだと言われていたり、周囲に漏らしていますが、これについてどう思いますか」 須藤早貴被告(28) 須藤早貴被告(28)
「漏らしていたというか…隠してないし。(野崎)社長本人にも100万円あげるから結婚してほしいと言われたし。遺産もらってほしいと言ってたので、社長本人にも隠してないです」 弁護側
「(野崎)社長との関係は」 須藤被告
「お金の関係です」 須藤早貴被告(当時22歳)

 野崎さんとの結婚は「お金の関係」だと明かし、検察側が指摘する「遺産目当て」という殺害動機について否定した須藤被告。

「紀州のドン・ファン」野崎幸助さん(当時77歳)

 野崎さんに致死量の覚醒剤を口から摂取させ殺害したとして起訴されていますが…。

須藤被告(9月)
「私は殺していませんし、覚醒剤を摂取させたこともありません。私は無罪です」 検察側証人の密売人の証言

 先月の証人尋問では、覚醒剤を密売していた人物が出廷し、野崎さんが亡くなるおよそ1カ月半前に須藤被告から現金を受け取り、覚醒剤を渡したなどと証言していました。これについては…。

須藤被告の証言 須藤被告(8日)
「(野崎さんから)『覚醒剤でも買ってきてよ』と言われました。冗談だと思って『お金くれたらいいよ』と言ったら、社長が20万円出して渡してきました」

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■覚醒剤購入“動機”で攻防

■覚醒剤購入“動機”で攻防

和歌山地裁

 11日の法廷で、警察の取り調べの段階でなぜ覚醒剤の購入について話をしていなかったのか問われると…。

須藤被告「余計疑われると思って」 須藤被告
「言ったらどうなるか分からないから。警察の…そういったところで信じてもらえると思わないし、余計疑われると思って。警察の中でストーリーがあるのかなと」

 覚醒剤の購入方法については…。

検察側 検察側
「『薬物 裏掲示板』と検索して売人の電話番号にたどり着いたのか」 須藤被告
「そうです」 検察側
「『薬物 裏掲示板』の検索が履歴にないのは消したのか」 須藤被告「残ってると思っていたが…」 須藤被告
「残ってると思っていたんですけど、逮捕後に履歴がないと知ってびっくりしました」

 被告人質問は15日にも予定されていて、判決は来月12日に言い渡されます。

(「グッド!モーニング」2024年11月12日放送分より)

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