小林製薬のサプリメント「紅麹コレステヘルプ」

小林製薬(大阪市)が製造・販売した「紅麹(べにこうじ)」成分入りサプリメントによる健康被害問題で、大阪市は26日、第2回対策本部会議を開き、健康被害事例の解析結果や製品の回収状況を報告した。

4月12日までに調査が完了した健康被害から約300例を抽出し、解析した結果、健康被害を訴えた人の約半数に高血圧症や脂質異常症といった基礎疾患があった。症状は、医療機関で受診したものの入院が必要ない「軽度」が約7割。ほとんどは指定された量を摂取していたという。

また、健康被害を訴えた人が残していた製品を大阪健康安全基盤研究所が検査したところ、青カビから発生する天然化合物「プベルル酸」とみられるピーク(波形)を検出。一方、健康被害の報告がない製品では確認されなかった。

25日時点で販売数量(約103万個)のうち約8万6千個が回収されたことも報告された。

市は原因物質の特定に向け、国と連携して製品などの検査を実施する。本部長の横山英幸市長は「製品を可能な限り回収しつつ、厚生労働省と役割分担をしながら原因究明にあたるよう尽力してほしい」と指示した。

会議には、横山氏のほか市の幹部や大阪健康安全基盤研究所の研究員ら計11人が出席した。

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