闇バイトが大きな社会問題になるなか、アルバイトアプリに募集がかけられた“ある求人”が闇バイトではないかと注目されています。
■「真夜中の猫探し」闇バイトとの関連は
1都3県で発生した一連の強盗事件 この記事の写真関東を中心に相次ぐ強盗事件。警察庁によると、8月以降に1都3県で発生した一連の強盗事件は、5日までに18件に上り、これまでに40人が逮捕されています。
「タイミー」に掲載された求人がSNSで話題にそんな中、アルバイト求人募集アプリのタイミーに掲載された「深夜の散歩が好きな方必見!夜道で猫を探すバイト。指定された道を通り、猫がいたところを地図上で印をつけるだけです!」という求人が、「闇バイトの入り口ではないか」とSNSで話題になっているのです。
「真夜中に猫を探す」バイト真夜中に猫を探す、という一風変わったバイト。勤務時間は真夜中1時半から4時半まで。3時間7500円という高額報酬をうたっています。
業務内容 働くための条件募集条件には、「情報漏洩防止の為、携帯電話や荷物を預かります」と書かれていました。携帯電話が預かられたうえ、怪しさに拍車をかけるのが「指示やお願いに素直に行動できる方」という働くための条件です。
この求人についてSNSでは、「こわ!本当の猫ちゃん探しだったら携帯電話預からないと思う!」「猫を探すついでになんか言われそうだな。指示やお願いに素直に行動できないと何されるかわからん」などの投稿がありました。その他にも、「猫=防犯カメラや高級車」の隠語なのでは?などと臆測が広がりました。
ただ、闇バイトだとは警戒せず、条件が魅力的に映る人もいるようです。
18歳学生「(勤務地が)地元ならしちゃうかもしれないです。猫探すの好きなので。でも自分1人でお金に困っていたら応募しちゃうかもしれないです」
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■求人元は削除 「実際に就業された方はいない」■求人元は削除 「実際に就業された方はいない」
番組が、この求人の勤務地とされていた東京・台東区の住宅街に行ってみました。地域の人によりますと、人通りや車通りはかなり少ないようです。
近隣住民「とても怖いですよね。今はもう手あたり次第、お金があれば空き巣ではなく強盗でということですから、昔と全然違うので非常に怖いと思います」 「タイミーの闇バイト対策についてお知らせ」
タイミーは「猫探し」の求人を削除し、公式Xアカウントで「闇バイト対策についてお知らせ」と題して投稿しました。
タイミー「タイミーでは、求人を掲載する事業者のチェックと、求人内容のチェックを中心に闇バイト対策を徹底しています。求人内容は、勤務日までに全件チェックする体制を構築しており、怪しい求人は掲載を止める措置を講じています」
番組はタイミーに猫探しの求人が削除された経緯を質問しました。
「実際に就業された方はいない」 タイミー「当社の求人チェック体制にて検知し、速やかに差し止めを行っており、実際に就業された方はいらっしゃいません」
「深夜の猫探し」という怪しい求人。闇バイトとは別の問題も指摘されています。
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■闇バイト“入口”拡大か■闇バイト“入口”拡大か
アルバイト求人募集アプリのタイミーに掲載された「深夜の猫探し」の求人が闇バイトと関係しているのでは?とSNSで話題になった件。
犯罪ジャーナリストの石原行雄氏は、闇バイトとの関連性は低いとしたうえで…。
犯罪ジャーナリスト 石原行雄氏 石原氏「深夜でなおかつ募集に対して応募があったら、そこから女性だけを選別するということも可能ですし。何らかの性的な搾取を意図した求人である可能性は考えられるのかなと。問題のある不適切な募集の可能性というのは極めて高い内容ですね」
一方で、闇バイトの入り口がSNSだけでなく、アルバイト募集アプリにも広がっていると指摘します。
石原氏「SNSだけで闇バイトの実行犯を集めきれない可能性もあるということで、もっと信頼されて目をごまかせるところ(サイトなどが)ないかというところで、目をつけられたと思いますね」
(「グッド!モーニング」2024年11月10日放送分より)
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