首都圏で強盗事件が相次ぐ一方で「闇バイトに応募し、脅されている」という相談が、いま急増しています。“闇バイト”への勧誘手口とはどういったものなのか、犯罪ジャーナリストの石原行雄さんに聞きました。

高島彩キャスター
「“闇バイト”に誘い込む手口とは、どういうものなんでしょうか」

仁科健吾アナウンサー
「闇バイトに詳しいジャーナリストの石原行雄さんに聞きました。闇バイト求人情報の多くは、XなどSNSに投稿されていて「#高額バイト」や「#日払い」「#即金」といったキーワードで検索すると、出てくることが多いそうです。注意したいのは「●●するだけ」という文言です。例えば「運転するだけ」「荷物を運ぶだけ」などどんな仕事なのか、はっきり書かれていません」

高島彩キャスター
「一見、引っ越しやイベントのバイトなのかなと思いますよね」

仁科健吾アナウンサー
「『仕事の詳細はDM(ダイレクトメッセージ)で』と指示が書かれていて、ここで「テレグラム」や「シグナル」など秘匿性の高い連絡用のアプリに誘導されます」

高島彩キャスター
「わたしはテレグラムやシグナルといったアプリを知らないんですが、例えばLINEや電話でやり取りしたいと希望した場合は、どうなるんですか?」

仁科健吾アナウンサー
「犯行グループは現場での“指示だし”に、このアプリを使うので、アプリが使えないと連絡が途絶えるそうです。石原さんいわく、この2つのアプリに誘導されたら「ほぼ闇バイト」と思ってくださいとのことです」

高島彩キャスター
「柳澤さん、やはりSNSの「高額バイト」には要注意ですね」

ジャーナリスト 柳澤秀夫氏
「そんな甘い話はないです。一般の求人広告は、誰が、どんな会社が募集していて、連絡先の住所や電話番号の記載がある。仕事の内容や報酬も明記されています。今後はSNSで求人を出す場合は、そういう詳細の記載がなければ法律で禁止するくらいのことを考えてもいいかもしれません」

高島彩キャスター
「闇バイトが疑われる求人には近づかないということも大切ですし、万が一闇バイトに関わってしまったとしても、犯罪を重ねる前に警察の相談窓口(#9110)に問い合わせたり、家族に相談するなど色々対策をとっていただきたいと思います」

(11月9日OA「サタデーステーション」より)

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