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 今、「なめる/なめられる についての話」と題したブログが話題となっている。

【映像】後輩・部下からナメられない方法

 「私は『なめられるか、なめられないか』は 社会適応において非常に重要だと思っている」(シロクマの屑籠から)

 ブログでは、 ナメられると「ストレスに直結する」ことや 「社会的立場が危うくなる」ことを指摘し、不利・不遇な扱いを避けるためナメられない努力をすべきだと綴っている。ネットでは職場や取引先など、ビジネスシーンでナメられたくない人が多いようで、「会社の後輩がタメ口なんだけど怒るべき?」「取引先が値切ってきた ナメすぎでは?」などの声があがっている。ナメられないことは、どこまで重要なのか、『ABEMA Prime』で考えた。

 「ビジネスはナメられたら終わり」が持論のIT企業経営者・伊丹浩氏は、ナメられることのデメリットについて、「なんらかの不利な状況に追い込まれる。例えば、搾取されやすくなる。会社の上下関係において、上司側からすると、『部下が言うことを聞いてくれない』、部下からすると、『上司の言うことに納得できない』などが起こる」と話す。

 さらに、「例えば『こうやってください』と業務命令をしても、『いや、前職ではこうだったんで』と言い出して、聞いてくれない。あるいは、『いつまでにやってね』と言っても、スケジュールが過ぎてるのに延々と言い訳し始める」と続けた。

 伊丹氏は、ビジネスにおいてナメられないようにするために「『ワンチャンいける』と思われたらダメなので、体格的な有利さを得るために筋トレする」、「詰めるときは詰める」、「見込みない人にはマイクロマネジメント」、「辞めさせられることもあると思わせる」、「ナメてくる相手か、最初の見極めが重要」だという。

 「そもそもナメてくる人と仕事しちゃダメ」だといい、「自分に対してリスペクトがある人、あるいは価値観が近くて、同じビジョンを向いて頑張っていける人としか仕事はできない」と訴えた。

 起業家の成田修造氏は、経営者として「ナメてくる奴は切る」と述べる。また、ナメられる弊害として「ある意味いじめの構造になったりする」との見方も示す。「結局あいつはナメてもいい、みたいな存在が生まれてしまうと、その人のケアが必要になる。大企業の中でナメる人を決めるみたいなことは結構起きてしまっているのではないか。ナメられてもいいと言ってるのは強者の理論で、弱者は結構辛い」。

 タレントでソフトウェアエンジニアの池澤あやか氏は、見た目も大きな要因の一つだと述べる。「女性界隈でよくあるのは、ベビーカーを引いておしとやかな格好をしてると、ナメられて危害を加えられたりする。そのために髪を金髪に染めたと言ってる人がいた。私もそういう目にあったら嫌だなと思ってるので、比較的、体を大きく見せることは心がけている」。

 後輩・部下からナメられてる例として、「返事が『うん』『なるほど』」「飲み会に誘っても来ない」「挨拶をしない」「同じことを何度も質問」「連絡を既読スルー、返事がスタンプのみ」などが挙げられる。

 「ナメられたら終わりだという価値観は長期的に得策ではない」と考える、龍谷大学ビジネス心理学部教授の水口政人氏は「問題の本質はナメられて、こちらがやってほしい行動をとってもらえないことだ」と語る。その上で「ため口を聞いてきたときにはスルーする、そして例えば敬語を10回に1回使ってくるとしたら、そのときは全力で反応してあげる」などといった具体策を示す。

 また、「(筋トレするなど)変えられる部分は変えたらいいが、変えられない部分は受け入れるしかない。強く出られた時にどういう反応をするかが大事。相手が“強く出て良かった”と思う反応をしてはいけない。こちらが強く言い返したら、多分、困ったことになったと思って、相手はさらに強く出てくるかもしれない。しかし、ここでめげないことが大事だ」と提案した。

(『ABEMA Prime』より)

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