世界トップレベルの研究力を目指す「国際卓越研究大学」の初の認定候補となっていた東北大学について、文部科学省が正式に認定したと発表しました。
「国際卓越研究大学」は世界と渡り合う研究力や社会に変化をもたらす研究成果が期待されるとして、国が10兆円規模の「大学ファンド」の運用益を活用して支援する大学です。
認定されると最長25年の支援を受けることができます。
文部科学省がおととし12月に公募を開始し、東北大学のほか、東京大学や京都大学など10校が申請しました。
現地視察などの審査が行われた結果、東北大学が初の認定候補に選ばれ、6月には有識者会議が認定の水準を満たしたとしていました。
東北大学が策定した計画では、一つの研究室に教授、准教授ら複数人が所属して運営する従来の「講座制」から、若手研究者が自立した環境で挑戦できる「PI制」に移行することなどの組織改革が盛り込まれています。
正式に認定された東北大学は今後、必要な手続きを経て、今年度中に初年度分としておよそ100億円が助成される見込みです。
「国際卓越研究大学」には最終的に数校が認定される予定で、文部科学省は今年度中に2回目の公募を行うことにしています。
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