将棋界で女性として初の「棋士」を目指す西山朋佳女流三冠(29)の棋士編入試験の第3局が始まりました。ここまで1勝1敗で、合格に向け2勝目を狙います。
西山朋佳女流三冠の棋士編入試験の第3局は、8日午前10時から大阪市の関西将棋会館で始まりました。
編入試験は、新しく四段になったプロ棋士5人との対局で3勝すれば合格となります。
第3局の相手は上野裕寿四段(21)です。
上野四段は今年度18勝8敗で、6割9分2厘と高い勝率を維持しています。
西山女流三冠は2010年にプロ棋士養成機関の「奨励会」に入り、三段まで昇段しましたがプロ棋士となる四段には昇段できず、3年前に退会して女流棋士に転向しました。
その後、女性だけで争う女流タイトルを通算16期獲得するトップ女流棋士として活躍する一方で、プロ棋士との対局でも好成績をおさめ、今年7月、編入試験の受験資格を得ました。
編入試験ではこれまでに3人が合格してプロ棋士になりました。
女性ではおととし初めて福間香奈女流五冠が受験しましたが、結果は0勝3敗でした。
西山女流三冠はここまで1勝1敗で、女性初の「棋士」誕生まであと2勝としています。
対局の持ち時間はそれぞれ3時間で、第3局の勝敗は夕方以降に決まる見通しです。
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