9月に労働者が受け取った「現金給与総額」は、去年の同じ時期と比べて2.8%増えましたが、実質賃金は0.1%減り2カ月連続のマイナスとなりました。

 厚生労働省が発表した「毎月勤労統計調査」によりますと、9月に労働者が受け取った現金給与の総額は平均29万2551円で、去年の同じ月と比べて2.8%増え33カ月連続のプラスとなりました。

 また、6月から8月に賞与を支給した事業所の1人あたりの平均額は、2.3%増加の41万4515円で3年連続プラスです。

 一方で、物価の影響を考慮した「実質賃金」は0.1%減り、2カ月連続のマイナスとなりました。

 厚労省は「物価は依然高いままだが、最低賃金の引上げが10月から順次始まるため、その効果も注視していきたい」としています。

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