博物館の化石“新種のクジラ”でした。

 1996年から群馬県の自然史博物館で常設展示されている体長およそ10メートルの化石。

 3Dスキャンなど研究技術の向上から、絶滅したインカクジラ属の新種であることが判明しました。

 1987年に南米・ペルーの700万年から800万年前の中新世後期の地層から発見されたということです。

群馬県立自然史博物館 木村敏之生物研究係長
「このクジラは非常に保存が良くて、骨の特徴を色々調べることで、今までに知られているクジラとは全く違うという特徴がいくつも見られたので、新種だということが分かりました」

 研究者の名前にちなんで「インカクジラ フォーダイセイ」と命名されました。

 今後も常設展示を続けていくということです。

群馬県立自然史博物館 木村敏之生物研究係長
「まだ人類が誰も認識していなかった過去にいた生き物がまた1つ明らかになったという意味では本当にいいことだと思います」

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