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 “闇バイト”による強盗事件で、その存在がつかみにくい指示役が東京都内にいる可能性が浮上してきました。

■奪われた現金が公園のトイレに運ばれ…

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 3連休中も、東京近郊で相次いだ強盗事件。指示役の逮捕に向けて、警察が捜査を進めているのが「実行役が奪った金の動き」です。

 容疑者は東京・足立区梅田にある公園のトイレに入っていきました。そこで別の人物に金品を渡したとみられています。

 9月に起きた東京・国分寺市の強盗致傷事件では、奪われた現金550万円が足立区の公園のトイレに運ばれ、その後何者かが回収したとみられています。

現金回収役として逮捕された女が、公園から800メートルほどの場所に住んでいた

 事件からおよそ1カ月が経ち、別の強盗殺人事件で奪われた現金の回収役として逮捕された女が、実はこの公園から800メートルほどの場所に住んでいたことが分かりました。

木本未穂容疑者(30)
「犯罪で得たお金を回収した」

 木本容疑者は、横浜市の強盗殺人事件で奪われた現金の一部を都内の公園のトイレから回収した疑いが持たれています。

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■“スパイ手法”も…公園トイレで「デッド・ドロップ」

■“スパイ手法”も…公園トイレで「デッド・ドロップ」

元警視庁公安部 松丸俊彦氏

 公衆トイレを利用して行われる金の受け渡し。こうした手口について専門家は、スパイが使う手法に似ていると指摘します。

元警視庁公安部 松丸俊彦氏
「デッド・ドロップというスパイの伝統的な情報の受け渡し技法があるが、それに近い形。受け渡し人と受け取り人が接触せず物や情報の受け渡しをする。約束された場所、指定された場所に物を置き、時間差で回収にいくというやり方です」

 なぜ直接、顔を合わさず「デッド・ドロップ」を行うのでしょうか。

なぜ「デッド・ドロップ」を? 松丸氏
「たとえ受け渡し人と受け取り人がどちらかが捕まったとしても、顔を見てないので、(お互いの)性別すらも分からない。相手のことが全く分からない状態なので、足がつきにくい。捜査がしにくいということになります」 金の動きの捜査が、事件の指示役にたどり着くカギ

 関東近郊で強盗事件が相次ぐなか、警察は複数の事件で奪われた現金が、都内の公園に運ばれてきていることを特定。テレビ朝日・警視庁担当の記者は、こうした金の動きの捜査が事件の指示役にたどり着くカギになると指摘します。

テレビ朝日警視庁クラブ
金井誠一郎キャップ

「県外から都内の公園に(金を)持ち込んだケースも確認されている。つまり、都内に何かしらの指示役に近い人物がいる可能性が十分あると思う。あと1つ、2つ上の階層に行ければ指示役、首謀者に関する何らかの情報が得られるとみて警察は捜査を行っています」

(「グッド!モーニング」2024年11月5日放送分より)

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