伝統的な酒造り技術である「伝統的酒造り」について、ユネスコの評価機関が無形文化遺産に「登録するもの」とする審査結果を勧告し、登録される見通しとなりました。
「伝統的酒造り」は穀物を原料とする伝統的なこうじ菌を用いて、近代科学以前の時代から杜氏・蔵人などが手作業のわざとして築き上げてきた酒造り技術です。
酒は儀式や祭礼行事など、日本の食文化に深く根ざしていて、日本人の生活の様々な場面に不可欠となっています。
文化庁によりますと、ユネスコの評価機関が「伝統的酒造り」を無形文化遺産の登録にふさわしいとする「登録」の事前審査結果を勧告したということです。
12月2日から南米パラグアイで開かれるユネスコ政府間委員会で正式に登録が決まる見通しです。
無形文化遺産は伝統的な音楽、舞踊、演劇、工芸技術などを保護する制度です。
日本では現在、能楽や歌舞伎、和食など22件が登録されていて、「書道」についても新たな推薦候補として登録を目指しています。
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