観光名所が消滅してしまいました。

 コバルトブルーに輝く湖は季節ごとに異なる表情を見せていました。標高3067メートルの御嶽山の山頂近くの二ノ池です。

 現在、水はすっかりなくなり、代わってそこにあるのは泥です。湖は消えてなくなってしまいました。

御嶽山科学研究所 國友孝洋さん
「二ノ池に関してはあまりよく分かっていないが、水蒸気噴火でできたという説があります。3万年前から1万年前にできたのではないかと考えられている」

 噴火の火口に水がたまってできた湖。それがなぜ消えてしまったのでしょう。

御嶽山科学研究所 國友孝洋さん
「2014年の噴火による火山灰で埋め立てられてしまった」

 2014年、御嶽山では58人が亡くなり、5人が行方不明になる戦後最悪の火山災害が発生しました。

 以来10年、その時の火山灰が流れ込み、1万年以上前にできたと考えられる湖を消し去ってしまったのです。

 かつての姿を取り戻すことはあり得るのでしょうか。

御嶽山科学研究所 國友孝洋さん
「難しいと思います。一番、復活する手っ取り早い方法は水蒸気噴火が起きてそこに穴を開けてしまうことだが、これは被害も出てしまうし、望みたくない」

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