厚生労働省は自営業者らが加入する国民健康保険について、年間の保険料の上限を来年度から3万円引き上げる方針です。

 国民健康保険は自営業や非正規雇用者らが加入する保険制度で負担能力に応じて保険料が上がりますが、上限額が設けられています。

 31日、厚労省の専門部会で来年度から「医療分」と「介護分」からなる保険料のうち、「医療分」の上限を89万円から92万円に引き上げる方針が了承されました。

 高齢化などで増加する医療費に対応したいとしています。

 対象は年収約1170万円以上の高所得者世帯で、加入者全体の1.5%ほどになる見込みです。

 一方、40歳から64歳の加入者が納める介護分の上限17万円は据え置かれ、保険料全体の年間の上限額は109万円となります。

 国民健康保険の保険料はコロナ禍の2021年度を除き、ほぼ毎年、上限額が引き上げられています。

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