闇バイト指示役「織田信長」の音声を入手しました。

■“実行役”を住民が問い詰めて…

 携帯で話しながら、手でカメラをふさごうとする男。先月11日、栃木県の住宅に金品を盗む目的で侵入しようとしたとして逮捕・起訴された森健太郎被告(25)です。

 住宅の窓ガラスを割り、現場からレンタカーで逃走しようとした森被告を親族の男性が取り押さえました。

森被告を取り押さえた被害者の親族
「(森被告)はヘラヘラして大量の汗をかいていて、逃げないように腕とか腰のあたりを僕がつかんでいた」

 その後も、電話で話を続けます。

森健太郎被告
「(被害者の親族に)スピーカーにしてと言われているんですけど、しても大丈夫ですか?」

 通話は、秘匿性の高い通信アプリ「シグナル」で行われ、森被告が指示を仰ぐ相手の名前は「織田信長」と表示されていました。

親族
「織田信長さん。闇バイトを使って何かやってんだろ」
「織田信長」を名乗る指示役
「やってませんけど」

 関与を否定。その後も…。

被害者の親族
「お前はどこの誰」
「織田信長」を名乗る指示役
「えっ?どうしたらいいんですか?」
被害者の親族
「どうしたらいいか、お前はどこの誰だよ?」
「織田信長」を名乗る指示役
「何でですか?」
被害者の親族
「なんで?だってお前が派遣したんだろ。言ってるよ。そう言って」

 最後まではっきりした答えはなく、その後、一方的に通話は切られました。

 男性は、森被告と一緒に現場にいた佐々木花梨被告(21)にも問い詰めます。

親族
「誰なのこれ?」
佐々木被告
「私は(織田信長と)つながっていない人なんですよ」

 佐々木被告は当初、住人の家の玄関先で被害者と話をしていたといいます。

森被告を取り押さえた被害者の親族
「若い感じでツインテールの長い髪で、ショートパンツを履いている服装。『水道工事で水道会社から派遣されているバイトの者です』と女が言っていたので、どう見ても服装が違う感じだったので怪しいなと思って、その時点で110番した」

 警察は指示役「織田信長」の特定を進めるとともに、連続強盗事件との関連を詳しく調べています。

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