■今年最後の3連休は大雨に警戒
今年最後の3連休を前に台風の動向が気になります。台風21号は非常に強い勢力にまで発達して31日(木)には沖縄・先島諸島に接近する見込みです。その後、台湾に上陸して急速に勢力を弱め、九州に近づく前には低気圧になる見通しです。
台風21号 九州接近前に温帯低気圧に西〜東日本は直撃の可能性が低くなったことで、ホッと一息つけそうですが、油断はできません。熱帯由来の湿った空気が秋雨前線を刺激して、警報級の大雨を降らせる可能性は残っています。
【早期注意情報(大雨警報の可能性)】(29日午前11時現在)31日(木)沖縄県、鹿児島県
1日(金) 鹿児島県、宮崎県、高知県、徳島県
2日(土)九州全域、四国全域、山口県、石川県、富山県、新潟県
■2022年台風15号 低気圧に変わった後も静岡で大雨
2022年の台風15号は静岡県に最接近する前の9月23日夜9時に南の海上で低気圧に変わりましたが、その後も記録的短時間大雨情報が相次ぎ発表され、線状降水帯も発生。静岡市で7万戸以上が断水するなど甚大な被害をもたらしました。
■秋の大雨 注意点は?
夏の大雨と違って、晩秋のこの時期ならではの注意点があります。
秋の大雨 注意点は?1)落ち葉で冠水しやすい
落ち葉で排水溝が詰まってしまい、夏ほどの大雨にならなくても冠水しやすくなります。冠水している道路に入っていくと車のエンジンが止まってしまう恐れも。また、歩く場合も割れたガラスなどが潜んでいる恐れがありとても危険です。
2)落ち葉でスリップ
濡れた落ち葉は雪道や凍結路と同じくらい滑りやすいという話もあります。急いで避難しなければいけない場面でも足元をしっかりと確認して安全に移動をしてください。
3)避難先が寒い
夏とは違って朝晩はかなり冷える時期になっています。停電が発生した場合は特に避難先が寒く感じることも。持ち出し用防災グッズの中に防寒具が用意されているか早めに確認をしましょう。携帯カイロやスリッパなども重宝しそうです。
4)暗くなるのが早い
夏場と比べて日没がだいぶ早くなっています。国立天文台によると、11月1日の日没は那覇で午後5時47分、福岡で午後5時26分、大阪で午後5時4分。避難を悩んでいる間に暗くなってしまって避難自体が危険な状況になることも考えられます。危ないと感じる前に躊躇せず早めの避難を心がけてください。
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