女性の健康課題への理解を深めてもらおうと、都内の総合商社で社員が生理痛を疑似体験するセミナーが開かれました。
総合商社の三菱商事の都内の会議室では、15人ほどの社員が下腹部に専用の電極パットを貼り、電流を流す装置を使って生理痛の疑似体験をしました。
三菱商事では社員から「女性の健康課題に対する理解不足」が課題として挙がっていて、職場全体の意識の向上のために企画されたということです。
三菱商事の社員
「体験してみて分かったというか、痛みの程度とか、痛み以外の症状もあるというお話だったので、理解することが大事なんだなと」
三菱商事人事部 紺屋慶太さん
「このセミナーの目的は痛みそのものを知ることではありません。見えない痛みや不調を抱えている人が周りにいるということに気付いて、自らの行動や周囲との接し方を見直す機会にしてもらいたいと思っています」
こうしたセミナーを実施する企業は増えていて、セミナーを提供した「nanoni」によりますと、今月は先月より20倍多い500件の問い合わせがあったということです。
nanoni 張聖CEO
「(参加した企業からは)『実際に体験することで、より配慮する気持ちが持てるようになった』といったような声をちょうだいしています」
三菱商事では今回のセミナーの反響も踏まえ、今後の取り組みについて検討するということです。
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