厚生労働省は東京都内で再生医療を受けた患者が感染症で入院したことなどから、この再生医療を行う診療所などに再生医療の提供などを一時停止するように緊急命令を出しました。

 緊急命令を受けたのは東京・中央区にある医療法人輝鳳会の診療所「THE K CLINIC」と、その関連施設です。

 厚労省によりますと、24日に輝鳳会から再生医療を受けた患者2人が重大な感染症となり、他の医療機関に入院したとの報告がありました。

 2人はすでに回復したということです。

 この2人が受けたのは本人から採られた血液中の免疫に関連する細胞を増やして戻す、がんなどの予防を目的とした再生医療です。

 輝鳳会の報告によりますと、保存されていた血液から感染症の原因とみられる微生物が見つかったということです。

 これを受けて厚労省は25日、この診療所と関連施設での2人に行われた再生医療と免疫関連細胞の培養を一時停止する緊急命令を出しました。

 厚労省は今後、調査などを行って再発防止を進めたいとしています。

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