人材サービス会社のアデコ(東京都千代田区)は24日、全国の小中学生を対象にした「将来就きたい職業」の調査結果を発表した。調査は2014年から毎年実施し、サッカー選手やパティシエなどが人気を集めてきたが、男子中学生の1位に初めて「エンジニア、プログラマー」が選ばれた。担当者は「学校のプログラミング教育が背景にあるのでは」と推測している。
調査は3月15~18日にインターネットで実施。各学年の男女100人ずつ計1800人の回答を集計した。小中学生全体で見ると、男子の1位は2年連続で「サッカー選手」が選ばれ、2位に「エンジニア、プログラマー」と「野球選手」が続いた。女子の1位は5年連続で「パティシエ」となり、2位は「先生」、3位は「看護師」だった。ユーチューバーなどの「動画投稿者」も男子で4位、女子で8位にランクインした。
中学生に限ると、男子は、1位「エンジニア、プログラマー」▽2位「会社員」▽3位「公務員」。女子は、1位「先生」▽2位「看護師」▽3位「パティシエ」だった。女子の10位にも「ウェブデザイナー」が入るなど、情報処理関連の職業が目立った。
文部科学省は情報活用能力の育成などを目指し、プログラミング教育を20年度に小学校で、21年度に中学校で必修化した。エンジニアやプログラマーが男子中学生の人気を集める理由について、アデコの担当者は「学校でパソコンに触れる機会が増えたのに加え、プログラミングを学べるウェブ動画や教室も登場し、より関心が高まってきているのでは」と分析している。
小学生は、男子が、1位「サッカー選手」▽2位「野球選手」▽3位「動画投稿者」。「エンジニア、プログラマー」も6位に入った。女子は、1位「パティシエ」▽2位「先生」▽3位「医者」。7位に「歌手」、9位に「アニメーター」が入った。【小林遥】
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