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 12日、日本の大学生5人がネパールのヒマラヤ山脈のこれまで人類が登頂したことのない山「未踏峰」に初登頂する快挙を達成した。番組では24日に5人を取材。前人未踏の挑戦のワケとは?

■登頂成功の大学生語る 「ホッとしている」

標高6524メートル ヒマラヤ山脈のプンギ峰 この記事の写真

 12日、誰も到達したことがないヒマラヤ山脈のプンギ峰、標高6524メートルの頂上に登山隊がたどり着いた瞬間の映像だ。

メンバーは5人の現役学生

 登山隊のメンバーは立教大学、青山学院大学、東京大学、中央大学、それぞれ大学の山岳部に所属する5人の現役学生だ。

プンギ峰は未踏峰

 ヒマラヤ山脈のネパールに位置するプンギ峰は切り立った崖に阻まれ、これまで誰も登頂したことがない未踏峰だ。

 プロの登山家ではなく、現役学生による登頂は、世界が驚く快挙だという。番組では、5人に話を聞いた。

「ホッとしているっていう気持ち」 中央大学4年 中沢将太さん(21)
「ずっと不安を抱えながらいたのが、登頂できて、登頂できたという事実を受けて、ホッとしているっていう気持ち」 「うれしさをかみしめている」 中央大学3年 芦沢太陽さん(21)
「日本の友達とかから、おめでとうニュース見たよみたいなメッセージをすごくもらって、『あぁ、俺本当に登ったんだな』っていうのを今すごく実感して、うれしさをかみしめている」 標高4700メートル地点にベースキャンプを設営

 標高4700メートル地点にベースキャンプを設営したのが先月21日。山は高度が高くなるほど酸素濃度が薄くなるため、時間をかけて少しずつ登り、体を順応させていく必要があるという。

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■未踏峰に挑んだ苦難秘話 なぜ選んだ?

■未踏峰に挑んだ苦難秘話 なぜ選んだ?

「隊員の仲が重要」

 厳しい環境での前人未踏の挑戦。そのためには、技術以外にも大切にしたことがあったという。

立教大学4年 横道文哉さん(22)
「間違いなく隊員の仲っていうのは、やっぱり重要なのではないかってというのはあって。夜は眠れないし、外はマイナス20℃でキツイ所で、仲が良くないとちょっとしたことで傷ついちゃったりとか、ケンカしちゃったりとか」

 関係を良好に保つために、5人で常に一緒に生活することに取り組んだという。

「(一日)23時間50分ぐらいずっと一緒」 青山学院大学4年 井之上巧磨総隊長(22)
「ほとんど一緒に過ごして山に登っていました。本当にトイレに行く時以外ずっと一緒にいる。(一日)23時間50分ぐらいずっと」 5人そろって初登頂に成功!

 そうして臨んだ挑戦。今月5日、ついに6200メートルのキャンプから頂上を目指し、初めてのアタックを試みた。

 しかし、切り立った岩に阻まれ失敗。それでも12日、再び態勢を整えて2回目のアタック。5人そろって初登頂に成功!誰一人欠けることなく成し遂げることができた。

 そうしてたどり着いた山頂の景色は、鮮明に目に焼き付いているという。

「星もすごくきれいに見えて」 東京大学4年 尾高涼哉さん(22)
「やっぱり月並みですけど、宇宙に近づいているんだなっていう。星とかもすごく本当にきれいに見えて」 「人が初めて歩んでいく道の一歩」 井之上総隊長
「自分たちが最初で、自分のこの一歩一歩っていうのが、人が初めて歩んでいく道の一歩で。それが道になっていくのがすごく楽しかった」

 なぜ、誰も到達したことがない場所を選んだのか?総隊長の井之上さんに聞いた。

「新しい挑戦をするのが登山の魅力」 井之上総隊長
「登山というのは開拓、探検的精神を含んだ営みの一つだと考えていて。新しいことをしてみるだとか、新しい挑戦をするというのが一つの登山の魅力だと思うので、今回の未踏峰遠征は勉強になりました」

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■総隊長「山岳部に興味を持ってもらえたら」

■総隊長「山岳部に興味を持ってもらえたら」

「山岳部に興味を持ってもらえたらうれしい」

 前人未踏の挑戦にはある思いがあったようだ。

 日本山岳会によると、1980年代にはおよそ40校の大学が加盟していていましたが、現在は20校と減少しているという。

 今回の総隊長・青山学院大学4年生の井之上さんは「過去に登山ブームがあって山岳部がすごく流行った時期もあったが、今は下火で部員数が減っている。自分たちの挑戦を見てくれた人に少しでも山岳部に興味を持ってもらえたらうれしいです」と話していた。

(「大下容子ワイド!スクランブル」2024年10月24日放送分より)

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