脳死者から提供された臓器の移植について、待機期間中に死亡する患者も少なくないことから、厚生労働省は緊急性の高い患者を優先するなどの新たな基準案を示しました。

 臓器移植手術の優先順位は移植を希望してからの待機期間の長さなどで決められています。

 23日に行われた審議会で、厚労省は心臓移植の優先順位の基準について、緊急性が高く余命が短い60歳未満の患者を優先するなどの新たな基準となる案を示しました。

 案には現在、日本臓器移植ネットワークだけが担っている臓器斡旋業務についても人材不足で対応に遅れが出る例もあったことから、斡旋機関を複数にする内容も含まれています。

 厚労省は今後、さらに具体案を検討するとしています。

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