宮崎県で10月として初めて線状降水帯が発生しました。異例の事態の背景には、残暑が影響しているようです。
■10月として初 道路も冠水
冠水した道路を進む車。気象庁は線状降水帯による非常に激しい雨が降り続いているとして、22日午後3時7分に宮崎県に対して顕著な大雨に関する情報を発表しました。
災害の危険度が高まっています。地元の市町村から出されている避難情報を確認し、安全な場所に避難するようにして下さい。屋外へ出ることがかえって危険な場合は、家の中の少しでも崖や沢から離れた部屋や浸水しにくい高い場所に移動するなど、身の安全を確保して下さい。
宮崎市は24時間雨量が87.5ミリで、平年の10月1カ月分のおよそ4割にまで達しました。
また、宮崎の延岡では1時間雨量が65.5ミリで今年最大になりました。その延岡では、大雨によりアユ漁の仕掛け「鮎やな」が増水によって壊れています。
線状降水帯が10月で起こるのは気象庁の運用開始以来、初めてです。
■宮崎に線状降水帯 異例の発生なぜ
今年の異例の残暑も影響しているとみられます。
気象予報士 今村涼子
「暖かく湿った空気が、この時期にしては非常に強い。背景には秋の気温の高さ、海面水温の高さが影響。季節がまだ夏を引きずっている状態」
海水温が高いと、雨雲のもとになる水蒸気もより多くなります。このため、雨雲が夏のように急激に発達しやすく、九州南部で非常に激しい雨が降り続いたのでした。
▶テレ朝天気
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