58年前、静岡県で一家4人が殺害された事件の再審やり直し裁判で、袴田巖さん（88）の無罪が確定した。これを受けて、静岡県警のトップが袴田さんに直接謝罪した。
■証拠捏造を認め無罪判決 静岡地裁
県警本部長の謝罪 この記事の写真 静岡県警 津田隆好本部長（57）「失礼いたします」
「逮捕から無罪確定までの58年間の長きにわたり、言葉では言い尽くせないほどのご心労・ご負担をお掛けし、申し訳ありませんでした。今後、静岡県警察といたしましては、より一層緻密かつ適正な捜査に努めてまいります。申し訳ありませんでした」 袴田巌さんの姉・ひで子さん 袴田巌さんの姉 ひで子さん（91）
「58年も前の出来事ですので、私たちはもう運命だと思っています。巌も私もそう思ってまして、今さら警察に苦情を言うつもりはありません」 県警の取り調べ
58年前、静岡県で4人が殺害された事件で、身に覚えのない強盗殺人などの疑いで逮捕された袴田さん。静岡県警では連日、10時間を超える取り調べが行われた。
静岡県警「お前は4人も殺したんだぞ」 袴田さん
「なんで殺さなきゃならないんだよ。本当に俺の人生をめちゃくちゃにしたのは、あんたらだよ」 静岡地裁が証拠ねつ造を認定
裁判では無実を主張したものの死刑が確定した袴田さんだったが、2014年に再審が決まり釈放された。
それから10年、静岡地裁が証拠にねつ造があったことを認め、今月に袴田さんの無罪が確定した。
袴田巖さん 袴田さん「権力は、これから繰り返して認めていくということなんだね。一般の国民の言い分をね」
（「羽鳥慎一 モーニングショー」2024年10月22日放送分より）
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