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 いよいよ本格的な秋が到来し、キノコのシーズンとなりました。今年は豊作と言われていますが、毒キノコも豊作となっているようです。

■店に持ち込み鉄板焼き 食べた全員に症状

長野県の市場には去年の6倍ものマツタケが この記事の写真

 秋の味覚の代表格「マツタケ」。長野県の市場には、去年の6倍もの量が並びました。今年は各地でキノコが豊作となっています。

毒キノコも豊作

 その一方で問題となっているのが、毒キノコの豊作です。

男性客
「新鮮なキノコがたくさん採れたから持ってきた」

 18日、自ら山に入って採ったキノコを徳島県内のお好み焼き店に持ち込んだ男性。鉄板で焼いて、店にいた8人が口にしました。

毒キノコの「ツキヨタケ」

 ところが、その日のうちに全員が嘔吐(おうと)や下痢の症状を訴え、3人が入院する事態になりました。男性が店に持ち込んだのは、毒キノコの「ツキヨタケ」だったのです。

 「ヒラタケ」や「シイタケ」などの食用のキノコにそっくりな「ツキヨタケ」。誤って食べて食中毒を起こすケースが後を絶ちません。

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■河川敷の毒キノコ もともと熱帯地方に分布

■河川敷の毒キノコ もともと熱帯地方に分布

多摩川河川敷に「オオシロカラカサタケ」

 さらに、毒キノコは都市部でも増殖しています。

 多摩川河川敷の至る所に生えていたのは「オオシロカラカサタケ」。形はマッシュルームによく似ていますが、食べると激しい中毒症状を引き起こすことで知られています。

散歩していた女性
「あれキノコあるんですね。知らなかった。ダメダメダメ、行かないよ。ダメダメ、毒なんだって」 40年ほど近くを散歩している男性
「何年も来てるけど初めて見た。見たことない、今年初めて。あそこにもある。ずっと行けば、いくらでもある」 もともとは熱帯地方に分布

 地元の人も初めて見たという、この毒キノコ。それもそのはず、もともとは熱帯地方に分布していた種類なんです。

元千葉県立中央博物館 研究員
吹春俊光さん

「最近、地球温暖化とともに北上を続けているキノコと言われている。関東でも昔はまれだったが、すごく広がっている状況。遭遇する確率も非常に高いと思う」

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■千葉の公園に「殺人キノコ」 有効な対策は?

■千葉の公園に「殺人キノコ」 有効な対策は?

キノコの観察会

 都市部でも多く見られる毒キノコ。そうしたなか、6日に千葉県内の公園で開かれていたのは、キノコの観察会です。

参加者(7)
「こちらヒダというんですが、こっちがツバですね。あ!博士来た。これ何ですか?」

 無類のキノコ好き、およそ30人が次々とキノコを見つけては、種類を確認していきます。

参加者(60代)
「ちょっと興味があるので、来てみました。昔から山菜とか採ってたが、キノコだけは手つかずだったので」

 しかし、やはりここにも…。

「テングタケ」 吹春さん
「これ本物のテングタケですね。毒キノコ、分かりやすい毒キノコですね」

 生えていたのは、公園に入ってすぐの場所。食べると嘔吐や下痢などの症状が表れます。

「フクロツルタケ」

 さらに、「殺人キノコ」としても知られる「フクロツルタケ」も見つかりました。

吹春さん 
「一応、猛毒ということになっている。最初、消化器系の中毒が起きて、肝臓・腎臓の数値が悪くなって、死んでしまうという毒を持っている」 3種類の毒キノコが

 この日の観察会では、3種類の毒キノコが見つかりました。参加者の男性はこう話します。

参加者(40代)
「実は、シイタケを採った時にあたったんですよ。ものすごい脂汗の出方と、腹痛の急激な発生。あの苦痛を味わったら、間違えたくないですよね。こういうふうに勉強しないといかんなと、体をもって体感したんで」 「よく分からないキノコは食べないこと」

 多くの毒キノコは専門家でも見分けることが難しいため、結局のところ、有効な対策は「よく分からないキノコは食べないこと」に尽きるようです。

吹春さん
「知らない状態で食べることをやろうとすると、よく知ってる人に相談したり、勉強したりして食べる。食べる場合は、本当に注意した方がよい。本当に死ぬことがあるから」

(「グッド!モーニング」2024年10月22日放送分より)

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