将棋の第37期竜王戦七番勝負第2局が10月19・20の両日に行われ、挑戦者の佐々木勇気八段(30)が藤井聡太竜王(名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖、22)に勝利した。シリーズ初勝利を飾った原動力は“勝負おやつ”にあり!?佐々木八段が4回連続で注文したチーズケーキと大福の存在に、ファンも「どんだけうまいの」と興味津々の様子だった。
【映像】断面図も!佐々木八段が愛した“勝負おやつ”
藤井竜王の先勝で迎えたシリーズ第2戦。舞台は福井県あわら市の旅館「あわら温泉 美松」で争われた。「北陸新幹線芦原温泉駅開業」と「あわら市制施行20周年」を記念して誘致が実現したとあり、市を挙げて藤井竜王と佐々木八段を大歓迎。対局宿となった美松は竜王戦のために部屋を改装、市内では「あわら勝負めしコンテスト」を実施し対局者に提供する選りすぐりの逸品をメニューブックにまとめた。
注目の対局は、佐々木八段が先手矢倉を志向し右玉の秘策を藤井竜王へとぶつけた。手探りの難解な将棋へと発展したものの、佐々木八段は積極的な姿勢を貫きペースを握ることに成功。快調にリードを拡大させていった。しかし、藤井竜王も簡単には譲らない。激しい攻め合いとなった2日目には、苦戦を意識した藤井竜王が渾身の勝負手を連発し佐々木八段を揺さぶった。それでも佐々木八段は自分を見失うことなく前進。最後まで正確な指し回しで藤井竜王を圧倒。終わってみれば相手に一度もリードを許さず、嬉しいシリーズ初勝利を手にした。
対局とともに注目を集めたのが、対局中に提供される“勝負めし”だ。佐々木八段は、午前10時と午後3時に提供されるおやつに「あわら とみつ金時チーズケーキ」と「たっぷり果物のフルーツサンドとあま〜いパイナップル大福」をチョイス。なお、後者は「フルーツサンド抜き、いちご大福とパイナップル大福を1つずつ」という勇気流のアレンジを加えていた。
第1局ではシュークリームを4連投していたことでも話題を呼んだが、本局でもチーズケーキとフルーツ大福を4回のおやつで連続注文。チーズケーキはあわら市の富津地区で栽培されたさつまいものペーストが使われたこだわりの商品で、フルーツ大福は果物の酸味と白あんの甘さがマッチしている。
よく食べることでも知られている佐々木八段だが、これほどまでに挑戦者を魅了する“あわら勝負おやつ”にファンも「どんだけうまいの」「4連投はちょっとキてる!」「またかよww」「タイトル戦満喫してるなw」「どんだけ気に入っとん」「これだけ注文されると食べてみたくなる」「何度も頼むおいしさ」と興味津々の様子だった。
シリーズは両者1勝1敗のタイに。熱戦必至の対局とともに、次局以降も“勝負めし”が影の主役となりそうだ。注目の第3局は、10月25・26の両日、京都市の「総本山仁和寺」で予定されている。
(ABEMA/将棋チャンネルより)
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