19日朝、東京・千代田区の自民党本部に男が火炎瓶を投げ込んだ後、車で総理官邸の柵に突っ込み、現行犯で逮捕されました。

■自民党本部に火炎瓶 官邸に車突入

 選挙期間中の永田町に緊張が走りました。

 朝、自民党本部に車の中から男が手製の火炎瓶を5回ほど投入し、警備中の機動隊の車両に当たりました。

 火炎瓶を投げた男の車はすぐさま、自民党本部から600メートルほどの総理官邸へ。入口の柵に突っ込みました。

 前方が壊れた車両から降りた男は、発煙筒を警察官に向かって投げ、自分の車を燃やしたということです。

 車内には10個ほどのポリタンクや未使用の火炎瓶が残されていました。

 石破総理大臣は事件当時、東京・赤坂にいました。

自民党総裁 石破総理大臣
「民主主義というものが暴力に屈することがあっては絶対にならないと思っております。何よりも国民・市民の安全が、安心がきちんと守れるように今後とも万全を尽くして参ります」

■49歳の男を現行犯逮捕 動機は…

 公務執行妨害の疑いで現行犯逮捕されたのは、埼玉県内に住む臼田敦伸容疑者(49)。取り調べに黙秘しているということです。

 臼田容疑者と2人で暮らす父親は…。

臼田敦伸容疑者の父親 臼田篤伸さん
「会社に勤めていても、(上司から)要求や苦情があった時にけんかしちゃう。(自分が)あんまり折れるということができない。原発反対運動というのはずっと前にやっていたし、原発推進政策に対する不満が募ったんじゃないか」

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。