“狙われた高齢者”緊縛殺人か　横浜で75歳男性死亡　闇バイト強盗との関連は？

　横浜市青葉区の住宅で16日、75歳の男性が手足を縛られた状態で死亡しているのが見つかりました。一方、千葉県白井市では緊縛強盗事件が発生し、現金と車が奪われました。現場周辺では、ここ最近リフォームを巡るトラブルがあったということです。

■高齢男性の自宅で殺害か　手足縛られた状態

　狙われたのは、またしても高齢者でした。

　16日、横浜市青葉区の住宅でこの家に住む後藤寛治さん（75）が倒れているのが見つかり、その後、死亡が確認されました。

　後藤さんは妻と二人暮らしでしたが、妻は当時、外出していて、警察は殺人事件として捜査を進めています。

　事件は、16日午前9時半ごろ、隣人からの「玄関ドア脇の窓がきのうから開いたままになっている。寒いのに何かあったのでは」という110番通報で発覚しました。

　警察が駆け付けると玄関の鍵は開いていて、後藤さんは脱衣所で倒れていたといいます。後藤さんは手足を縛られた状態で、広い範囲に殴られたような痕があり、出血もしていたということです。さらに、玄関脇の窓が割られていたといいます。

　ガラスが割られていたのはこの窓でしょうか。白いカーテンが確認できます。相次いでいる緊縛強盗事件と関連があるのでしょうか。

　テレビ朝日社会部警視庁担当の石塚翔記者によると、緊縛強盗事件には「1階の窓や鍵を壊して侵入する」「実行犯が2人以上いる」「住民を緊縛し暴行を加える」「住宅にある現金を狙う」という4つの共通点があるといいます。

　ただ、この横浜市の事件について、石塚記者は「1階の窓ガラスが割られる。男性が縛られ外傷がある。これまでの強盗事件との共通点はまだ2点」と述べています。

　警察はこの横浜市の事件について、金品が盗まれたかどうかはまだ捜査中で、一連の強盗事件との関連も視野に入れて捜査を進めています。

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■リフォーム会社装う不審電話も

　そして、千葉県でも緊縛強盗事件が発生しました。今回も勝手口が狙われたのでしょうか。警察が家の裏手にある勝手口を調べる様子も確認できます。

　16日午前4時ごろ、千葉県白井市の住宅に男2人が押し入り、住民の親子を粘着テープで縛り、暴行しました。家にあった現金およそ20万円と車を奪い、乗ってきた車と2台に別れ、逃走しました。

　事件は、粘着テープを自力でほどいた母親からの「強盗です。就寝中に目隠しをされ、体を叩かれ、金を請求されました」という通報で発覚しました。襲われたのは、70代の母親と40代の娘で、母親は左手骨折の重傷だといいます。

　男2人は電話で指示を受けながら、犯行に及んでいたといいます。

　少しずつ分かってきたこともあります。事件直前にコンビニに立ち寄っていたという2人の男がいて、現場の住宅は300メートルほど先にあります。

　白井市を管轄する印西警察署によると、事件前に「リフォーム会社などを装った電話がかかってきた」という相談が多数寄せられていました。

　油断して家に呼んでしまった住民からは「勝手に家の周囲をまわられた」「名刺も置かずに去っていった」という相談も寄せられていました。

　印西署はこれが強盗事件の前兆の可能性があるとして、注意を呼び掛けていました。

　犯行後、車で逃走した男らの行方は17日時点でまだ分かっていません。捜査関係者によると、犯行後、容疑者とみられる男の1人が再びコンビニにやってきて、「横浜に行くからタクシーを呼びたい」と店員に話しかけていたといいます。

（「羽鳥慎一 モーニングショー」2024年10月17日放送分より）