都心で73年ぶりの残暑となるなか、各地で秋の絶景が見頃を迎えています。定番スポットだけじゃない、人混み知らずの穴場がありました。

■北海道 “支笏湖ブルー”と紅葉コラボ

 青く広がる湖。木々は赤く染まり、絶景のコントラストを生み出していました。北海道・支笏湖。日本屈指の透明度を誇り、“支笏湖ブルー”と称される湖。秋は紅葉が湖畔を彩ります。この絶景に、名古屋から来た一行もテンションが上がります。

 湖畔にある宿では、支笏湖を眺めながらの露天風呂で旅の疲れを癒やします。しかも湯は、支笏湖と同じ無色透明です。

丸駒温泉旅館 日生下和夫社長
「支笏湖の間際にあるので、景色と一緒に楽しめる。これからは紅葉で染まる支笏湖を眺めるのもいい」

■黄金色に輝くススキ 箱根で見頃に

 絶景は関東でも。

 箱根・仙石原。標高700メートルの山すそに広がるススキが秋風に揺れています。

 斜面を覆い尽くすススキは、秋が深まるにつれ、黄金色に染まっていきます。ススキの名所としても知られる、ここ仙石原。秋は多くの観光客でにぎわいます。

■都心で5日連続夏日 73年ぶり残暑

 新東京百景にも選ばれた北区・旧古河庭園。大正初期の原型が残る庭園には、バラが咲き始めていました。

 東京都心は5日連続の夏日に。10月中旬以降としては73年ぶりのこと。記録的残暑でバラの見頃が少し遅れています。

旧古河庭園 副サービスセンター長 岡部直子さん
「気温が高い日が続いているので、開花にも影響が出ている。見頃入りは来週後半からと予想。3週間〜1カ月ほど続く見込み」

 ただ園内では、この暑さでバラの風味が広がるジェラートが売れていました。   

■仙石原だけじゃない! ススキの名所

 箱根にあるススキの名所・仙石原。ただ、北へ15キロほど行ったところにもう一つ穴場がありました。

山北町商工観光課 佐藤翔太さん
「都心からのファミリー層など幅広い年代に来てもらっていて、SNSで風景など取り上げてもらっているのでだんだん魅力が広まっているかなと」

 神奈川県山北町にある大野山。標高は700メートルほどで、富士山が望める景色が人気です。

神奈川・川崎から来た人
「こんなにススキあまり見ない。遠くまでススキできれい」

ハイキングに来た人
「ススキを両側に見て、結構近くにあってきれいでしたよ」

 ススキの名所で知られる仙石原と比べ、少し少なくはありますが、ススキの草原が広がっています。知る人ぞ知るススキスポットで、静かに自然を満喫できるのも特徴です。

山北町商工観光課 佐藤翔太さん
「10月下旬から11月上旬にかけて空気が澄んでくるので、富士山や相模湾、箱根の山々を見渡せる良い景色がある。基本的に公共交通機関で来て駅から行くことになるので、車が混雑で全然、動けなくなるとか、人が多すぎて観光地に行けなくなるような状況にはならない」

 大野山のススキは、来週から見頃のピークを迎えそうです。

▶テレ朝天気

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