マイコプラズマ肺炎の感染拡大が止まりません。今月6日までの1週間の東京都の患者数は、1医療機関あたり「2.88人」で、過去最多となった前の週に続き、高い水準で推移しています。
この流行により、医療現場では混乱が起きています。
検査キット不足 いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長「検査キットはほとんど手に入らない状態になっています。9月中旬から不足し始めて、10月になってますます厳しい」
こちらのクリニックには、検査キット10箱100回分がわずか1週間でなくなるほど患者が殺到。そのため、マイコプラズマ肺炎の特徴がないか、患者の話を注意深く聞きながら診断を行っているといいます。
「検査キット以外にもヒントある」 伊藤院長「3〜4日目の激しいせきと熱が進行性に出てくれば、マイコプラズマのことを念頭において受診を考えていいと思う。X線やせきの仕方、経過症状等から検査キット以外にもヒントがある」
次のページは
■抗菌薬とせき止めも…現場で不足■抗菌薬とせき止めも…現場で不足
抗菌薬、せき止めも不足全国的に感染が拡大している、マイコプラズマ肺炎。医療現場では、検査キットが不足しているほか、別の問題も起きていました。
伊藤院長「(処方しようと)思った薬が渡らないということは最近増えてきました。マイコプラズマの抗菌薬とせき止めが不足する状況になっています」
予想以上の患者の増加で、薬不足が起きているといいます。
手洗いやうがいなど予防の徹底伊藤院長によりますと、日々の寒暖差による免疫力の低下も流行の原因の1つだということで、手洗いやうがいなどの予防の徹底や早めの受診を勧めています。
(「グッド!モーニング」2024年10月12日放送分より)
この記事の写真を見る鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。