仕事が原因でうつ病などの精神的な病気を発症し労災認定された人が、昨年度は883人と過去最多になったことが分かりました。
厚生労働省がまとめた過労死白書によりますと、2023年度に長時間労働やストレスなど業務上の強い負荷が原因で病気を発症したとして労災認定されたのは1099人で、1987年以降、最も多くなりました。
このうち、うつ病などの精神的な病気での認定は2022年度より170人以上も増え、883人で過去最多となりました。
未遂も含めて自殺に至ったのは79人でした。
今回の調査では芸術や芸能の分野のうち、フリーランスを含めた監督やカメラマン、編集者らスタッフに対する調査も初めて実施されました。
その結果、回答があった488人のうち22.3%が「殴られた、蹴られた、怒鳴られた」などのハラスメントを受けたと回答しています。
また、35.2%で1週間当たりの拘束時間が60時間を超えていました。
1カ月の残業時間にすると、「過労死ライン」と呼ばれる80時間を超える時間です。
厚労省は「過労などによる健康被害が発生しないよう長時間労働の削減やハラスメント対策を進めていきたい」としています。
厚生労働省は、悩みを抱えている人には、1人で悩みなどを抱えずに「こころの健康相談統一ダイヤル」や「いのちの電話」などの相談窓口を利用するよう、呼び掛けています。
▼「こころの健康相談統一ダイヤル」0570−064−556
▼「#いのちSOS」0120−061−338
▼「よりそいホットライン」0120−279−338
▼「いのちの電話」0570−783−556
▶「まもろうよ こころ」HP
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