茨城県にある人気のうなぎ屋さん。客さんの9割が注文するというのが、まさかの「モンブラン」なんです。

■うなぎ屋でモンブラン なぜ人気?

 煙までおいしそうに見せてしまううなぎは白米と出会い、一層、輝きます。


「おいしいです。ものすごくおいしい。うなぎがすごくふわっとしていて、脂も乗っている」

 茨城県笠間市にある人気のうなぎ店「量深」。店主の馬場さんは、蒲焼きの全工程を1人で担ううなぎの達人ですが、7日、その姿は「炭火の前」ではなくキッチンにありました。

「うなぎ量深」店主 馬場万作さん
「いただきまーす。今年の新栗です。香りがいいよね。うまい!やばいぞ、これ!笠間の栗は日本一。この栗を使って、今から『ほぼ栗モンブラン』を作ります」

 うなぎ屋さんなのに「モンブラン」ですか…。


「(Q.うなぎの味は?)最高ですよ」
「とてもおいしい」

 店でうなぎを味わっていた2人は、その後…。


「これ、お土産に買ってもいいかも」
「(Q.今、何を食べている?)モンブランをいただいています」
「(Q.ここは何屋さん?)うなぎ屋さん」
「きょうの目当てはモンブラン。だけど、うなぎも食べたかった。食いしん坊なもので。すごいですよ、しっかりと栗感を感じられます」

 うなぎ屋さんなのに9割の客がモンブランを注文するそうです。


「(Q.うなぎの後にモンブラン?)入っちゃいます。うなぎを食べて、おなかいっぱいになるんだけど、それでもモンブランは別腹で。しかも、さらっと食べられるので、もう一個食べられます」

 しかも、これ、店主のオリジナルレシピだそう。

馬場万作さん
「ど素人だしさ。食べたことはあったよ、あったけど自分で作るというその感覚もないし、2カ月だから60日、毎日夜中に作ってた一人で。うちのモンブランは妥協ない。100%の思いで作っている」

■意外?な組み合わせ 理由は

 そうしてまでなぜ、うなぎ屋さんがモンブランを作ったのでしょうか。

馬場万作さん
「笠間は栗の町。その栗を使っておいしい状態のモンブランで出している」

 店がある笠間市は日本一の栽培面積を誇る栗の名産地。コロナ禍で地元産の栗を都内に届けるプロジェクトに取り組んだのがきっかけでした。

馬場万作さん
「感動してもらいたいため笠間の栗を東京の飲食店に届けた。でも思ったより感動して、すごいね笠間の栗って、自分が。それから栗の魅力、おいしさと、これだけ伝えるものを持っている食材だと改めて感じた。全国の人に届けて『これおいしい、これどこの?』『笠間の栗はおいしいね』と言ってもらいたい」

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