送迎中だった高齢者施設の利用者に睡眠導入剤を飲ませて現金を奪ったとして、大阪府警は7日、介護タクシーの元運転手で韓国籍の高恵静(コウヘジョン)容疑者(63)=大阪府摂津市=を昏睡(こんすい)強盗などの疑いで逮捕した。「全然違う」と容疑を否認している。
逮捕容疑は4月18日、大阪市内の金融機関前の路上で、吹田市の高齢者施設に入所していた70代女性に睡眠導入剤を飲ませ、女性が引き出した現金5万円を奪ったとしている。この際に女性からキャッシュカード1枚も奪い、現金自動受払機(ATM)で現金17万円を勝手に引き出した疑いも持たれている。
府警東淀川署によると、女性は金融機関や役所での用事を済ませるため、施設から介護タクシーに乗車。金融機関で現金を引き出した直後、容疑者に口元を手で押さえられ、無理やり睡眠導入剤を飲まされたという。
容疑者はそのまま女性を施設に送り届け、翌朝に現金が無くなっていることに気づいた女性が施設や家族に相談して発覚した。防犯カメラの映像から容疑者の関与が浮上。逮捕後の家宅捜索で、自宅から睡眠導入剤約70錠が見つかった。【林みづき】
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