ガザ戦闘1年を前に停戦を求めて「ダイ・イン」を行う人たち=福岡市中央区で2024年10月6日午後3時1分、野田武撮影
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 パレスチナ自治区ガザ地区でイスラエル軍とイスラム組織ハマスの戦闘が始まって7日で1年となるのを前に、福岡市中央区で6日、市民やイスラム教徒ら約200人が停戦を求めてデモ行進した。「パレスチナに平和を!」と書かれた横断幕やのぼり旗を掲げて「フリー、フリー、ガザ」「戦争やめろ」などと声を上げた。

 パレスチナ難民らを支援する市民団体「福岡パレスチナの会」が主催。デモ行進後、福岡市中心部の商業施設前で集会を開いた。ガザ出身の両親を持つ福岡市在住のきょうだいらが窮状を訴え、小学6年生のエルジャマル・サラさん(12)は「パレスチナでは私くらいの年齢の子が学校に通えず、食料を求めている。電気や水、食料、自由がない。パレスチナが自由になれるように一緒に頑張りましょう」とスピーチした。

 その後、参加者らが地面に寝転がり抗議の意を示す「ダイ・イン」のパフォーマンスをした。

 戦闘は2023年10月7日、ハマスによる越境攻撃で始まった。イスラエル軍による激しい報復攻撃でガザ地区での死者は4万人を超えたとされる。福岡パレスチナの会の吉田登志夫代表は「ハマスの攻撃は自分たちの土地を取り返すためだった」とした上で、「一日も早く停戦してパレスチナを解放すべきだ」と話した。【池田真由香】

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