10月は食品ロス削減月間です。捨てられることの多い魚のアラなどの「未利用食材」の加工に特化した日本最大級の工場の稼働が始まっています。

 羽田空港の近くの工場で作っているのは…。

株式会社佐勇 東一樹さん
「刺し身に加工した魚のアラでお作りしています」

 ブイヤベースのスープに…ブロッコリーの芯を使ったラザニア。

株式会社佐勇 露詰まみさん
「ブロッコリーの芯をパスタの生地に練り込んで作っているので緑色が出ています」

 スーパーなどで売られるブロッコリー。芯を加工して、生地に練り込みラザニアにしています。

 ブイヤベースのスープを作る現場です。

 スーパーなどで刺身や切り身に加工した後に残る中骨などのアラ。一日1トンのアラを処理できます。

 この工場は、捨てられてしまうことの多い「未利用食材」の加工に特化した日本最大級の工場です。

 野菜や肉、魚を平行して加工し、パック詰めや冷凍まで行えます。さらに…。

東さん
「鮮魚店の小売りに25年勤めておりました」

露詰さん
「イタリアンレストランで料理人として働いておりました」

 他にも、フレンチなどその道のプロが働いていて、どんな未利用食材がきても対応できるよう、半年で100種類以上もメニューを検討してきました。

東さん
「プロの調理人が手を加えることで何倍にもおいしくなって、それを提供できる本当に可能性しかない工場」

 作った商品はレストラン向けに販売され、今後は一般向けの総菜としても売られる予定です。

 工場の建設を進めた社長は、SDGsの視点も大切にしつつ、味にこだわります。

株式会社佐勇 佐藤広志代表取締役
「こういった食材を手間をかけておいしく変化させるのは製造業における日本人の特徴にかなり似ている。そういった意味でも外国においても役に立つような、ひとつのきっかけになれば」

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