10月になっても無謀な富士登山が相次いでいます。山梨県は今シーズンから導入した2000円の通行料について、来シーズンからは土日の徴収額を上げることを含め、値上げする方針を表明しました。
■10月も…富士山5合目は大にぎわい
富士山の閉山から1カ月 この記事の写真富士山が閉山してからおよそ1カ月。3日、富士吉田口の5合目を番組スタッフが訪れると、通行止めのバリケードから次々と人の姿が…。
3日の富士山山頂の最低気温は1.7℃。強い風と濃霧が広がる中、5合目にも多くの観光客が訪れました。
10月下旬は紅葉が見られる毎年10月下旬になると、富士山周辺では真っ赤な紅葉を楽しむことができます。富士山ともみじの共演を見られるのは、この時期だけです。
3日は、富士山が全く見えない状況でしたが…。
大阪から来た親子「(天気が悪く)なって残念だな」
「高齢者連れて来ているので、とにかく5合目まで来て、富士山の空気だけでも吸って帰ろうと思って」
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■山梨、来年の通行料引き上げを検討■山梨、来年の通行料引き上げを検討
山梨県側から登る場合すでに閉山しているため、訪れることができるのは5合目までです。山頂へ登れるのは、およそ3カ月と短い富士山の登山期間。
山梨側から登る人には、今年から義務付けられた通行料2000円と任意の協力金1000円を山梨県に支払う必要がありました。
山梨県側の集まった協力金山梨県は2日、今年の登山客は14万9701人、集まった協力金はおよそ6000万円だったと発表しました。協力率は過去2番目に低い53.1%。2人に1人しか支払っていない状況でした。去年は1億円を超える協力金が集まっていました。
山梨県 富士山保全・観光エコシステム推進グループ岩間勝宏さん
「今回は任意の協力金1000円プラス通行料2000円ということで、今回協力金は見合わせようという方が結構いらっしゃった。協力金は協力金として、より多くの方に協力をお願いしたいと思っています」 通行料・協力金の使い道
通行料は「山中での安全誘導」などに、協力金は「救護所の設置」や「トイレの管理」などに使われていますが、山梨県は必要となる費用を精査したうえで、来年は通行料の引き上げを検討しているといいます。
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■1時間半で20人が次々バリケード突破■1時間半で20人が次々バリケード突破
バリケード横から出てきた人閉山後も、登山客が続出しています。
2人が通行止めのバリケードの横から出てきました。
中国から来た人「(Q.山道が閉まっているのは知ってた?)あっちの道は閉まっていないわ、別の道から登ったから」 1時間半で20人が下山
3日は日中、雨が降り続いていましたが、午後2時をすぎると、日の出を見てから戻ってきたと思われる登山客の下山ラッシュ。わずか1時間半の取材で、およそ20人がバリケードを越えて下山してきました。
フランスから来た人「(Q.登山道閉まってない?)閉まってない、そこからこの辺まで登ってやめた。雨が降っていて寒かったから」
「(Q.危険ではない?)危険だと思います」
「(Q.なぜ山道が開いていない今来た?)今、お休みで来ているから、それだけです」
先月10日、富士山は夏山シーズンが終了。登山道は閉鎖され、入山が禁止されました。
(「グッド!モーニング」2024年10月4日放送分より)
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