相模原市

 相模原市中央区の下水道耐震化工事で、豪雨により管内の水位が上昇し男性作業員2人が流された事故で、施工業者が提出した施工計画書に記載された安全策が取られていなかったことが判明した。本村賢太郎市長が3日の定例記者会見で明らかにした。

 事故は9月19日午後4時半ごろに発生。工事を発注した市によると、地上と地下の連絡手段であるトランシーバーが故障していたうえ、警報音付き赤色回転灯も使われていなかったという。市は、再発防止策などを年内をめどに取りまとめる方針。

 男性作業員2人とみられる遺体が同市南区の相模川で見つかっており、相模原署は2日、うち1人の身元を千葉県鎌ケ谷市新鎌ケ谷4の会社員、藤吾卓也さん(37)と発表した。死因は溺死だった。【佐藤浩、矢野大輝】

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