■瑠奈被告「殺したい」法廷で音声公開

 札幌市すすきので首のない男性の遺体が見つかった事件。被告の音声が法廷内で流されました。

法廷で流された瑠奈被告の音声(再現)
「I want kill you!(お前を殺したい)」

 父親に向けた瑠奈被告の声です。

 去年7月、札幌市すすきののホテルで男性が殺害され、切断された頭部が持ち去られた事件。殺人などの罪で田村瑠奈被告が起訴されたほか、両親も死体損壊を幇助(ほうじょ)した罪などに問われています。

 母・浩子被告の4回目の裁判で瑠奈被告の過去の音声が初めて法廷で公開されました。

法廷で流された瑠奈被告の音声(再現)
「I want kill you die!(お前を殺したい)Don‘t forget(忘れるな)kill you!」

 また、別の日には…。

法廷で流された瑠奈被告の音声(再現)
「お前が妹を殺した。唯一の味方だったのに。ねえ!ねえ!」

 出廷した父・修被告(60)は…。

弁護人
「妹がいたことは?」

父・修被告
「ないです」

弁護人
「妹は誰を指している?」

父・修被告
「瑠奈の魂」

 父親の解釈では、瑠奈被告は自分の魂が殺されたと叫んでいたといいます。さらに…。

父・修被告
「シンシアさんが中心だと思うが、他にもたくさんいると思う」

 瑠奈被告の中にいくつもの人格がいるというのでしょうか。

 音声は将来的に瑠奈被告を精神科医に診せる際に聞かせようと録音されたものだといいます。

 検察側が「瑠奈ファースト」と呼ぶ親子関係を伺わせる音声もありました。

法廷で流された瑠奈被告の音声(再現)
「なぜ、お前は私の命令に従わない」

 瑠奈被告が男性の頭部を損壊する様子を撮影したとされることについて「止められなかったのか?」と問われた修被告は「作業を中断すると本人の感情をコントロールできなくなる」と答えました。

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