塚田川河口から海に流れ出て堆積(たいせき)した土砂の上で、棒を手に一列に並んで安否不明者を捜索する消防隊員ら=石川県輪島市で2024年10月1日午前9時12分、手塚耕一郎撮影

 石川県の能登半島北部では1日、元日の大地震から9カ月を迎えた。大雨特別警報が出された9月21日の豪雨から10日たったが、能登町の1人が行方不明のままだ。これとは別に、所在が分からず連絡が取れない安否不明者も輪島市に3人いる。

 市内では、豪雨により氾濫した塚田川の周辺で複数の家が流された。山から流れ出た土砂が付近の多くの民家に流れ込み、被災者は今も後片付けに追われている。積み重なった土砂が残っている車道もある。河口ではこの日も朝から、消防隊員らが安否不明者の捜索活動を続けた。

 一方、敦賀海上保安部によると福井沖で9月30日、女性の遺体が見つかった。海保などは豪雨との関連を調べている。

 能登豪雨では、これまでに12人が死亡した。ほかにも、輪島市で1人の遺体が見つかっていて、県警などが豪雨との関連を確認している。【砂押健太、向畑泰司】

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